【二本松・石巻・塩釜で沢山の笑顔に逢いました! VOL.1】

活動報告第1弾

2012年5月26~27日【楽器forKids】は、
・福島県二本松市の体育館にてSeeds+
(中学生以下の学校の枠を越えたマーチングバンド)
・宮城県石巻市の蛇田中学校吹奏楽部
・塩釜にて多賀城市立東小学校卒業生のJazzバンド中学生
この3団体への支援を行いました。
必要とされる楽器を手渡し、共に音楽の時間を過ごしました。
報告第1弾では石巻蛇田中での様子をお伝えします。
<念願の楽器を手にした子供達の笑顔!>
■新入生の楽器が足りません
蛇田中学校は津波被害をギリギリ逃れた場所にあります。
近くには仮設住宅も多く、転校生が急増しています。
周辺地域の宅地開発も進められ近い将来のマンモス校化は必至。
この春、吹奏楽部にも多くの新入部員が入りました。
当然のように彼らの楽器は足りません。
もともと何十年も使い古された楽器ばかりで実用になるものも少なくなっていました。個人所有の楽器も沢山流されました。そこで【楽器forKids】へ依頼があり、必要な楽器を集め、届けました。
私たちの活動は元来「失われた楽器を補う」ことを目的としていました。しかし今回の課題は、震災前なら楽器を買ってやれた大人達にも学校の予算にも実現不可能なもの。それも「震災が理由なのは同じ」ということで支援を決定。

・アルトサックス×2
・クラリネット×6
・フルート×2
・ホルン×2
・トランペット×2
・ユーフォニウム×1
・トロンボーン×4(修繕間に合わず後日に予定)
合計15本の楽器と手入れ用品を届けました。いずれも全国の支援者から贈られた物です。
今回はありませんでしたが、どうしても足りない付属品などは出来るだけ現地楽器店で購入しています。

ここで御理解いただきたいのは、蛇田中学校のような境遇の学校は他にもいくつもあるということです。現地関係者と話をして見えたのは、津波によって直接に楽器を失った訳ではないので、東北の方特有の遠慮もあって「助けて!」の声をあげにくい状況です。類似の支援を行っている各団体でもその声をまだ掴みかねていますが、これからまだまだ支援要請の声は出てくると予想されます。

■楽器は一つずつ手渡します
楽器を渡す際には代表の武田が、その楽器をどのようにして入手したか、現地へ向かう交通費などをどのように支援していただいたかを説明してから手渡します。受け取った楽器の意味を子供達にきちんと理解して欲しいからです。
私たちが届けたいのは、楽器という物体のみならず、支援者のキモチです。
楽器をお預かりする際に、それがどんな楽器なのか伝えられる事が多いです。そのキモチも現地に届けたい。そのキモチは楽器提供者のみならず活動支援金の支援者も同じはず。
私たちの背景に多くの支援者がいる事、そのおかげで活動が成り立っている事をしっかりと伝えます。
■念願の楽器との対面!
楽器を受け取った子供達は、音楽室に戻ってケースを開き念願の楽器と対面します。このときの様子は上記動画の通り、あちこちで歓声の渦が巻き起こります。交代で触って吹いてみたりと大騒ぎになる瞬間です。
  
私たちが届ける楽器は長い間使われていなかった休眠楽器がほとんどです。事前にプロのリペアマンと演奏家がきちんと修繕・調整します。だから子供達が手にしたときにはベストな状態で使えるようになっています。
そして楽器を渡した子供達に、私たちから一つだけお願いをします。「楽器と一緒に写っている写真を送って欲しい」というお願いです。楽器を贈っていただいた方に、きちんと届けたことを伝えるためです。現在人手が足らずその実現に時間がかかっていますが、子供達からの感謝の気持ちを伝えるのも重要な使命と考えています。
■必要な小物もきちんとケアしています
管楽器は、マウスピースやリード、掃除用具や、メンテナンス用のオイルなども不可欠。
長く使い続けられるようにこれら小物も渡します。
被災地では保護者の方が仕事を失っている場合もあり、短期間でも負担を減らしたいという意図でもあります。
また、大人が使っていた楽器は、子供に使いにくいマウスピースやリードが付いている場合もあります。その場合は使いやすいものに付け替えます。子供達の演奏する音楽ジャンルによって、ジャズ用やクラシック用といったケアもします。
そして、もう一つ必ず渡しているもの。それは【楽器forKids】のステッカーです。
この楽器がどのようにして自分達の手に渡ってきたのかをいつまでも忘れないで、ずっと大切に使ってもらうためです。また、後輩に譲られた時もどのような楽器なのかを伝えてもらうため、贈られた楽器のケースには必ずステッカーを貼ってもらいます。

■プロの演奏家と一緒に演奏

【楽器 forKids】は、できる限り直接手渡し、共に演奏するのにこだわっています。
たくさんの支援者のキモチを運んできたことを実感してもらうためです。代表武田の子供の頃の体験から、音楽家が一緒に吹くことが、持続的な笑顔と前を向き続けるチカラになるのが解っているからこそ、こだわり続けるポイントです。
私たちのスタッフには、楽器を演奏するメンバーが多くいます。子供達にアドバイスしたり、プロのテクニックを間近で楽しんでもらったり、子供達との最良のコミュニケーションツールです。
厳しい現実から離れ、無邪気に笑える時間をもてるのが音楽のチカラの一つです。
直接触れ合うことで、子供達の笑顔が拡がり、楽器を大切に使う意識が生まれます。そうすることで、その楽器は単なるモノでなく、ヒトから受け取った大切な楽器というキモチとして伝わります。だから私たちは時間・コスト・労力がかかっても手渡しにこだわっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様から贈られた楽器や資金はこんな活動のために使わせていただいています。
交通費・宿泊費・食費、いずれも主に被災現地で使われます。

それ以外は事務処理にかかってしまうわずかな実費と楽器の回収・保管と修理の際の移動経費など。
広告宣伝費はほぼゼロです。フライヤ印刷用インク代くらいです。
報告第2弾では、二本松での Seeds+への楽器支援と塩釜でのブライトキッズへの練習参加支援の様子をお伝えする予定です。
前後しますがその直前に行われた、大船渡のチビっ子ビッグバンドと陸前高田の高田高校吹奏楽部への「バケツリレー支援」についても追って報告したいと考えています。

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